ラオスの学校
<北部>
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ラオス・学校建設の例
山岳少数民族や山岳地帯、僻村には学校がいまだになく、あったとしても手作りの掘立小屋のような建物で、安心して学べる環境もありません。子供たちは外部との接触がほとんどないために自分に自信を持てず、自分の考えや意見をしっかりもって、発表することがなかなかできません。教材不足・教員不足・教育技法の未熟も大きな問題です。また、少数民族の児童は言葉の壁でつまずき、何度も1年生を再履修したうえに、途中で学校に行くのをやめてしまう子もいます。学年が上に行くにしたがって、児童数は減っていきます。
義務教育である小学校を修了できたとしても、近くに中学校など次に進む道がないために、結局は畑仕事や出稼ぎをするしかありません。特に最近では、貧困や教育を受けていないために騙されてタイなどへ連れ去られたり(トラフィッキング)、プランテーションでの児童労働が大きな問題になっています。
村人たちは、この状況に危機感をもち、次の世代を担う子供たちには自分たちとは違う将来の可能性を拓いてほしい、それには教育しかない・・と強い希望をもっています。AEFAはこのような村で学校プロジェクトを協働します。プロジェクトを通して村の団結力が強まり、自助自立・地域おこしに結び付いている例もあります。
パチュドン小中学校(サラワン県タオイ郡)― 山の中の基幹学校 | ||
生徒数:165人(幼稚園~中3まで)/先生12人(一部複式学級) |
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<建設前> 村人たち手作りの寺子屋で、ボランティア先生が子供たちの教育にあたっていましたが、読み書きがやっと教えられる程度でした。教科書も無く、先生の板書が頼りの授業です。遠くの村から来ている子どもは、先生の家(小屋)に住み込んで、学んでいました。 |
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<建設後> |
ポンタン小学校(サラワン県サラワン郡)― 日本の子どもたちの思いで建設された学校 | ||
生徒数:196名/先生5名 |
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<建設前> 村人手作りの老朽化した校舎は、壁もなく床はたわみ、大雨や台風のたびに修理して使用してきました。1-5年生の181人が学んでいましたが、留年や今まで家が貧しくて通えなかった11歳以上の子どももおり、児童数が多く入りきれません。 |
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<建設後> |