鎌倉学園 バンタンプロジェクト

日本の子どもたちの行動と思いが集結し、
アジアの子どもたちのために学校が建ちました!!
~子どもがつくる夢の学校~

「バンタン」とは、ベトナム語で親友という意味。
鎌学生は、毎春のボランティア研修旅行でベトナム中部クアンナム省の児童生徒を訪問、交流を重ねています。アンタイ幼稚園に玩具や本を届けて園児と一緒に遊び、マックディンチ小学校では、2年続けて日本式の運動会を実施。企画、準備、道具の運搬、当日の運営まで、すべて鎌学生が行っています。
参加した生徒達の「ベトナムの友だちのために、もっと何かしたい」という思いから、募金活動も開始。在校生や保護者、教職員に寄付を募り、クアンナム省ホアンバントゥ小学校新校舎を建設中です。生徒達は国際理解や社会貢献など多くのことを学び、主体的な活動が発展を続けています。

お手伝いをして10円、目標を達成して10円、あるいはみんなで空き缶を集めて、文化祭で手作り小物を作って販売して・・・。日本の子どもたちの取り組みは様々。でも共通していることは、「勉強したくてもできないアジアのお友達のために学校をプレゼントしたい」という思い。一人の力は小さくても、たくさんの勇気や思いが集まって、学校というカタチになりました。

この取り組みが始まった当初は、日本の子どもたちも「自分たち子どもたちだけの力で学校をつくるなんてとても出来ない・・・」と信じられない様子でした。でも、実際に始めてみて、みんなの力を合わせたら、実現することができたのです。

「自分のがんばりが、アジアの子ども達の笑顔につながっていると思うと嬉しい」どんなことも、動き出してみてみれば、何かが変わっていきます。同じ時代のアジアに暮らす子どもたちのことに思いを馳せながら、日本にいる多くの仲間たちとともに、まずは一歩を踏み出しませんか。

2012年5月 ラオス・チャンヌア小学校開校(第2校目)!


日本の小・中学校15校の児童がワンコインスクールプロジェクトに参加しチャンヌア小学校が完成!日本の子供たちは、カード運動(一人ひとりのがんばりをカードに記録。その分を寄金として寄付)や、大根を育てたり、ぎんなんを売ったりして1人500円の建設資金を集めました。
ラオスの子どもたちも、ただ学校が完成するのを黙ってみていたわけではありません。大人たちと協力して、建設現場で水を運んだり、セメントを運んだり、自分たちに出来る限りの手伝いをしました。この学校はまさにラオス、日本の子供たちの夢の結晶です。


私はノイ。チャンヌア小学校の最高学年、5年生です。学校を代表して、このメッセージを日本のみなさんに贈ります。

わたしたちは誓います。
1.新しい学校を、自分の家のように大切にし、きれいに使います。
2.勉強を一生懸命がんばります。新年度(2012年9月~)から、学校を休んだり遅刻したりしないようにします。
3.村の子どもはさそいあって学校に行き、学校に来にくい友達のお世話をします。それから、この学校を次の世代の子どもたちも、ずっと長く使い続けることができるように守ります。

新しい学校は、みなさまのあたたかい心が形になったものです。学校は、わたしたちの輝ける将来のためにとても大切なものです。みなさんがしてくださったことを、ずっと心の中に大切にします。わたしたちはみなさまのことを決して忘れません。


2010年2月 ラオス・ポンタン小学校開校(第1校目)


ポンタン小学校は、日本の子どもたちの資金に加えて、村人のべ300人の工事協力で完成、2月12日開校式を迎えました。
仙台・愛子(あやし)小PTAから贈られた鯉のぼりが泳いでいる校庭で行われた開校式には、仙台・広瀬小の菊地修治校長が列席。谷川理事長とともに学校を開くキーが手渡され、サラワン郡知事から感謝の挨拶がありました。


仙台・広瀬小から全国に発信、始動


『子どもたちの行動と力で』ラオスに学校を創る、「ワンコイン・スクール」プロジェクトは、2009年2月26日、共同発信校の仙台市立広瀬小学校から始動しました。
同校は仙台一のマンモス校で、2009年4月に愛子(あやし)小学校を新設、分離独立することからお別れ行事「思い出フェスティバル」を開催。同校の教育目標の一つが「地球人の育成」であることから、世界に目を向け教育支援をおこなうべく、まつりの売上を寄附。
2009年度の6年生が総合学習で、ラオスとの交流を通し「生きる」を学びました。東京への修学旅行ではラオス大使館を訪問。出前授業などを通し、ラオスにかかわる様々な方との出逢いがあり、生き方に触れました。これまでの自分を振り返ると共に「自己の生き方」を考え、学びを深めることができました。
ポンタン小開校式に列席した菊地校長先生は、広瀬・愛子児童からたくさんの交流作品や贈り物を持参。帰国後、全校児童及び愛子小児童に報告授業を行いました。
広瀬小卒業式では、卒業証書をもらう際、1年間の学びを総括、自分の生き方と照らし合わせて考えた「自己課題・解決への取組み・これからの生き方」を述べました。


日本のみなさまへ
ポンタン小5年 ティン(12歳)
これまでの学校は、かべもなくて、十分な設備がありませんでした。強い風がふくたびに、みんなで修理しないといけないような学校でした。
それが、今までに見たこともないような、とってもステキな学校になって、本当にとってもうれしいです。友だちとさそいあって、毎日学校に通います。
今日はとっても素敵な日です。特別な日です。みなさんのこと、ずっと忘れません。ありがとうございました。



本当にわたしたちにとって、大きな大きな贈り物です。ラオスの、私たちのような子どもたちをこれからも支援して下さることを願っています。

私は、これから勉強をがんばることを約束します。将来、自分の村や郡・県のために役立つ人間になります。そして、ずっと学校をきれいに使うことを、約束します。
最後に、みなさんの健康と幸運を、心からお祈りします。本当にありがとうございました。

武蔵村山第八小の活動、新聞、テレビで紹介


広瀬小とAEFAの共同プロジェクトの主旨にすぐ賛同して立ち上がったのが、2007年からすでにラオスと交流を行っている同校。「ラオスに学校を造ろう、小遣い、お駄賃集めて」という動きが東京新聞に掲載されました。

東京新聞 09.5.18 「ただお金を寄付するのではなく、無駄遣いをしないようにしたり、お手伝いをしたり、人に親切にしたり、汗をかいて得た10円の積み重ね。500円の重みを感じとってもらいたい。みんなの小さな積み重ねが、ポンタン小学校になります。」(プロジェクト発会式の小野江校長先生のお話)
6年生1人ひとりが図工の時間にスチール缶を使って「ワンコイン缶」やポスターを手作り。ワンコイン缶をはじめ達成者への登録カードの発行、親善大使の任命など、ユニークなアイデア。子どもが子どもを動かす・・・子どもたち自身が活動を全校生に呼びかけました。
また、各家庭での子どもたちのがんばりの模様が、テレビ東京「すなっぷ」で放映されました。


智恵と工夫。さまざまな方法で拡がるプロジェクト


広瀬小、武蔵村山第八小に続いて、ワンコイン・スクールプロジェクトはAEFA交流各校に次々と拡がっていきました。主な動きを紹介します。

武蔵村山第十小
八小・小野江校長先生の紹介に、「子どもたちに必要な活動。とてもいい取り組みだと思った」と榊校長先生。「がんばり・がまん・思いやり」各カードを発行、親善大使が各クラスを訪問して活動紹介するなどにより、12月発会、3か月後には早くもワンコイン目標に200名が達成。

仙台市・愛子(あやし)小
アルミ缶回収などで得たお金で「ポンタン小に文房具を贈ろう」を実施。

福井県・丸岡中学校、丸岡南中学校
文化祭のパネル展示や、「チャレンジ21」の取り組みで地域のボランティア活動などに参加し、募金活動やバザーを実施。

勝山市・村岡小
手作りの工芸品、廃油ろうそくなどを文化祭で販売、売上金を寄付。

品川区・杜松小
08年に鐘をラオス・クアンシー小に贈った同校は手作りぎんなん販売金を寄付。

杉並区・四宮小
山梨県忍野村での移動教室で米作りを体験、売上金をワンコイン基金に寄付。

町田市・小山田小
毎年行っている竹炭作りの売上金を、タイサムソップ小へ寄附。09年度はワンコイン基金にも寄付。

横浜支部
橘幼稚園卒園委員が中心になって支部が発足。各家庭の取り組みで「お手伝い・がまん・思いやり・がんばり・なんでも」各カードを作成、子どもたちの努力を記録。

相模原市・藤野南小
ダイコンやサツマイモを栽培し、保護者会で販売した売上金を寄付。

倉敷市・玉島南小
総合の時間で栽培したダイコンと、「手作りのダイコンのすいとん」を販売した売上金をワンコイン基金に寄付。アルミ缶回収で得た資金を寄付。

倉敷市・柏島小
地域の人達に募金を呼びかけて寄付。募金をしてくれた人には手作りの小物を渡し感謝の気持ちを伝えている。

島根県・宇野小
夏休み「もったいない生活日記コンクール」の特別記念品の文具券を換金して寄付。

長野県・大岡小
地域の人達の協力を得ながら学校で大根を育ててその売り上げを寄付。

東京都・南大谷小
学校にあるぎんなんの売り上げを寄付。