先生方の交流を行っての感想

国際交流活動や子どもがつくる学校プロジェクト(ワンコインスクールプロジェクト)を行っての先生方の感想です。

日本の先生方


大田区立久原小学校佐藤 麻里子 先生

大田区立久原小学校佐藤 麻里子 先生
 アジア教育友好協会の菊地先生に出前授業をしていただきました。小学校一年生対象、生活科の枠の中で、という設定はなかなかハードルが高かったのですが、見事にその難しさをクリアしてくださって、一年生の瞳が輝く素晴らしい授業となりました。活科〔みんなのニコニコ大作戦]最終時に、おうちの方からのシークレットお手紙を読んで意気が上がる一年生に、「他の国の子どもたちも、家族をニコニコにしているのかな?」と投げかけて、ラオスの子どもたちの一日を紹介してくださいました。川での水くみや子守、森での食料採集など、ラオスの子どもたちの様子に引き込まれていきました。その中のひとつ、森のパチンコ体験を楽しんだ後、「実はこれは大切な家族のための仕事なんだと言われ、国は違っても、家での仕事の中身は違っても、子どもたちは家族の笑顔が大好きで、自分にできることをしているんだね」という気づきに結ばれました。 「ゲームもない、スマホもない、テレビもない、電気もない。」 「“ない”からつまらなくてかわいそう…ではなくて、学校楽しいよ!」 「お店はないけど、森がスーパーマーケットなんだよ!」というラオスの子どもの作文を聞いて、柔らかく空気が変わった気がしました。 無償で、指導案までこちらの単元計画に合わせて立ててくださるアジア教育友好協会の講師の先生方にできる恩返しは、子どもたちとこの活動の続きを作っていくことだといつも肝に銘じます。そして、少しでも協会の真摯な活動を広めることなのかと思いながら、この原稿を書かせていただきました。



福井県 平章小学校:前校長 青木先生

福井県 平章小学校:前校長 青木先生
 「ええっ!えーえっ。」「うっそー。信じられん。」このような驚きと「すごい。」といった感動が連続するAEFAの出前授業は、1年にたった1回だけのものであっても、子どもたちの心の奥底に響き、自分は恵まれている、幸せだと実感するようです。そして、ラオスやベトナムの友達が厳しい環境の中でも目を輝かせ真剣に学んだり、家族の一員としてお手伝いを頑張っている姿に心をふるわせ、自分たちに何かできることはないだろうかと真剣に考える機会となっています。まさしく、自分自身を振り返る機会となっているのです。
 これからも、末永く活動を続けていただくことを心から切望いたします。



東京都 武蔵村山第八小学校:榊校長

東京都 武蔵村山第八小学校:榊校長
 本校には789名の児童がいますが、不登校児はいません。このプロジェクトだけが要因ではありませんが、このような取組みが不登校児ゼロにつながっていることには間違いありません。
 子どもたちも、ワンコインスクールプロジェクトには自主的に活動するようになってきています。家庭からも反応も大きいものがあり、親子の対話も増えているようです。
 人間が幸福に暮らすのは自分だけが経済的に豊かになることではないとラオスの子どもを見ていて実感しています。
子どもたちも活動を通じて、ラオスの子どもたちと支え合っているのを感じ合えたときに、幸福を感じることができているのでないかと思っています。
このプロジェクトには、子どもを変えるパワーがあると感じています。


福井県 丸岡南中学校:坪川校長

福井県 丸岡南中学校:坪川校長
 自分たちの頑張りをカード運動として取り組むために「チャレンジ21」という基盤がもともとあったところに、「いわき市生徒会長サミット」の取組みを聞きました。良い意味での刺激を受け、チャレンジ21活動を進化させ、生徒会活動も活発化してきました。PTAからの支援(資金援助)が得られたことが活動を支えていると思います。



福島県 いわき市教委:川村指導主事・岡指導主事

福島県 いわき市教委:川村指導主事・岡指導主事
 生徒達から「タイの子どもの笑顔を増やすことは、自分たちの夢につながる」という言葉を聞けたことが嬉しかったです。
このワンコインスクールプロジェクトの活動は、生徒会活動の活発化につながっています。子どもが先生方を説得するという壁がありましたが、生徒達は新たな試練に立ち向かう機会を得ました。
生徒たちの日本・世界中のお世話になった人たちに感謝していこうという気持ちとワンコインスクールプロジェクトの活動が合致し、活動はできています。


東京都 ドルトンスクール:木村先生

東京都 ドルトンスクール:木村先生
社会貢献を考え、理解するいい機会となりました。 「ボランティア=慈善」という響きがありますが、世の中の会社がなぜ社会貢献をするか、本当の意味を考え、大人になっても覚えていて欲しいと思います。活動から2年たっても、他の活動の中での子どもたちの発言を聞くと、子どもたちにワンコインスクール活動が根付いているのがわかります。



東京都 武蔵村山第八小学校:牧校長

東京都 武蔵村山第八小学校:牧校長
 毎年ワンコインスクールプロジェクトの発会式を行い、プロジェクトを継続して実施してきたことにで、「地域のために何か役に立つことをしたい。」という子どもたちが増え、多くの児童が参加してくれるようになりました。
 家族に褒められたり、活動を通して自分の頑張りが認められたり、また、ラオスで自分たちの交流作品が紹介される映像を見たりしながら、交流している実感がわき、子どもたちの意識が変わってきているのを感じます。



アジアの先生方


ベトナム チューオレン小学校:ホン校長先生

ベトナム チューオレン小学校:ホン校長先生
毎年日本のお友だちから交流作品が届くのを楽しみにしています。ベトナムの子ども達が描く絵は模範に忠実であろうとします。そのため隣の子と同じような絵になることもしばしば。しかし日本の子ども達から送られてくる作品を見ると、一人ひとりが想像力豊かに絵で表現しているのが伺えて驚きます。交流作品が届くともちろん子ども達は大喜びですが、教師も非常に勉強になっています。


ベトナム トゥモロン小学校:ホアン校長先生

ベトナム トゥモロン小学校:ホアン校長先生
トゥモロン小学校は標高の高い山奥にある学校です。土地が貧しく水も豊富ではないため、人々の生活は苦しく、子どもたちも自分達の村以外のことをほとんど知りません。そんな中、日本の子ども達から届く手紙や絵は、子ども達が外の世界とつながる貴重な機会です。このような田舎の学校ですが、この交流をきっかけに子ども達が日本に関心を持ち、両国をつなぐ人材に育ってほしいと思っています。