ベトナム 奨学金支援

ベトナムの山岳地域には、まだまだ学校に通いたくても通えない子供たちがいます。
小学生、中学生は15000円で1年間学校に通うことができます。

奨学金支援といっても、現金支給ではなく、子供たちが家の大事な労働力となっているから学校に通えないという現状に合わせて、労働力分のお米や文房具などを支援しています。
また、現地のパートナーNGOが子供達の家庭環境や、生活状況など、詳しい調査を行い、本当に必要な子供に支援が届くような仕組みを作り、協働することで、ご支援者の方に顔の見える支援をして頂くことができます。


■ キム ニエム君

キム ニエム君 僕はニエム、14歳。左は弟のフォン、12歳。僕たちは5年生の同じクラスで勉強しています。なぜなら、家族を助けるために一度学校をやめて働いていたから14歳だけど、まだ小学生です。奨学金のお陰で再び小学校へ通えるようになり、本当に嬉しいです。僕は、毎日学校に行く前はお掃除、料理、洗濯などの家事を手伝っていて、放課後は魚を釣って売って、家計の足しにしているよ。もし、来年も奨学金をもらうことができれば、中学で勉強を続けたいと強く願っています。


◆家庭環境◆
母親は病気で他界。父親は日雇いの建設業のため、日々の収入は不安定。9人の子ども達(1番上は20歳、下は5歳)がいる。父親、長男、次男の稼ぎ(月平均20000円程度)で10人を養う。9人中4人は途中で中退し、長男、次男は労働者に、三男は僧侶、長女は母代わりに家事を行う。ニエム&フォン、双子の妹たちの4人が奨学金のお陰で通学できている。


■ トラン ミン ティエン君

トラン ミン ティエン君 7年前に両親は離婚してそれぞれの家族があるので、お姉ちゃんと僕は祖父母と一緒に小さな壊れそうな家に住んでいます。祖父母は農地を持っていますがあまり収入はありません。重労働には辛い歳ですが、僕達を学校へ通わせ続けるためとても頑張ってくれています。僕達はおじいちゃんおばあちゃんのことが大好きなので、いつか僕達のことを誇りに思ってもらうためにも、学校に通い続けたいです。将来は医者になり、祖父母の面倒を見るためお金をたくさん稼ぎたいです。



先生の評価:よく授業に集中し、クラスの話合いに積極的に参加しています。
他の生徒の模範となるような優秀な生徒です。


■ タイ ティー フォン チュンさん

タイ ティー フォン チュンさん お母さんは喋ることができませんが、私のことをとても愛してくれているのでコミュニケーションはちゃんと取れます。お母さんは障害があり、仕事を見つけるのは大変ですが、私と姉を中退させないために、とても一生懸命働いてくれます。私たちは、おばあちゃんの古い家に住まわせてもらっています。おばあちゃんは働くには歳をとりすぎていますが、私たちのためにお金を稼ごうと、自分に出来ることは何でもしてくれます。私は、将来は困っている人を助けられるお医者さんになるためにもっと一生懸命勉強しようと思います。奨学金は私達にとって希望です。とても大きな意味があります。本当にありがとうございます。

先生の評価:彼女は成績優秀な良い生徒です。学びたいという意欲をとても感じられます。